しろくま日記

外資系コンサルファームでの業務や日常生活で、日々感じたこと思ったままに書きこむブログです。既婚、子供有り。職歴: ベンチャー企業→外資系マーケティングコンサル→総合コンサル→M&Aコンサル

ロジカルシンキング

ども、しろくまです。

 

この文章は、“言ってる事分からない”とか“もっと構造化して話して”とか言われてる人が対象です。思い当たらない人は読まなくていいです。

論理的思考が弱い、でも大丈夫

恐らく、中途でコンサルに転職した人の多くがロジカルが弱いとの指摘を受けたことがあるはずです。自分もそうでした。入社したての頃、パートナーにめっちゃ詰められました(遠い目)。ぶっちゃけ、事業会社出身ですんなりコンサル文化に溶け込める人は稀です。

どのような場面で指摘されるか

何か説明している時または資料を作成する際に、よく指摘されるはずです。特に話す時。一番分かりやすい情報なので、上司もそれでまず判断します。しかも、一度論理的考えられないとレッテルを張られると、それ以外の事もロジカルではない前提で見られてしまいます。

なぜ論理的に考えられないのか

社会人の多くは考えられない人がほとんどです。何かを構造化して、理論立てて話をする能力って、学生時代ただ生活しているだけでは身に付きません。もちろん、生まれ持ってそういう事をできる人もいます。私の身近にもいます。彼は自分のその能力を生まれ持った才能だからと表現しましたが、まさにそうだと思います。

一部例外を除き、社会人になってからも、意識的に取り組まないと身に付きません。ましてや、コンサルに入社するとその訓練を受けてきた人たちがうじゃうじゃおり、出来て当然の世界なので、できないと自分の能力がいかに低いか痛感するはずです。

改善方法

レーニングするしかない

シンプルです。トレーニングしてください。例えばですが、通勤の途中に電車内の広告を見て、広告の目的は何で、ターゲットは誰で、どのような効果を狙っているか仮説を考えるだけでいいです。仕事でも常に仮説立てて、取り組んで見てください。この資料の目的は何で、こういう情報を入れる必要がある等々、常に考えてみてください。

考える時間を確保する

ただ、ここからが重要です(宿題にでます!w)。考えるためには時間が必要です。たぶん、中途でコンサルやプロフェッショナルな職種に転職された方は大抵管理職ではなく、平社員(スタッフレベル)からだと思います。そうすると作業に忙殺されます。経験上、作業をしながら考えるのは相当大変です。ただ、ここは割り切りです。考えるというタスクを一日のスケジュールに取り込んでください。MTGの前、タスクを開始する前、上司に説明する前等々。特に人に評価されやすい場所(会議・内部報告会)は事前にしっかり準備をする時間を取ってみてください。前途の通り、ロジカルシンキングはトレーニングでなんとかなります。 

方法論を身に着ける

問題解決の方法論(型)を一つ学んでおくと便利です。いっぱい本を読む必要はないです。というか経験上、大量の本を読んでも混乱するだけです。時間無駄です。それより日々の中で考える習慣をつけるのが先決です。1つおすすめの本は、定番ではありますが、「イシューからはじめよ」です。これを何度か読み返してください。論理的思考の部分でいうとChapter 1~3を読むといいと思います。

 

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

 
ヒント

所詮、ロジカルシンキングできているかどうか判断するのは、周りの人です。本質的な解決方法ではないですが、自分と同じ考えの人を多く作っておけば、フォローしてくれますし、論理的に話すのが苦手な人でも、言っていることさえ間違っていなければ、評価される環境を作る事は可能です。なので、“思考の共犯者”を多く作ると仕事環境は楽しくそして楽になるかもしれません。