しろくま日記

外資系コンサルファームでの業務や日常生活で、日々感じたこと思ったままに書きこむブログです。既婚、子供有り。職歴: ベンチャー企業→外資系マーケティングコンサル→総合コンサル→M&Aコンサル

コンサル/アドバイザリーの業務:就職/転職前に実状の把握を!

ども、しろくまです。

 

コンサルタント/と言っても、いろいろあるので、この記事で言及するのは大手の総合コンサルやFASについてです。

コンサル業界に初めて就職したり、転職したりする時、それぞれ自分のコンサルイメージがあって入社すると思いますが、大抵間違っています。紙一重ですが、基本業務は以下2つに分類されます。

  1. 高級派遣業
    社員でリソース(人)ないから、外部リソースでまかなう
  2. 知見の提供者
    自社内で知見ないから、レポートをコンサルに作成させて報告会をさせる。または本当にアドバイスのみをしてもらう。

ほとんどの場合は上記のどちらの要素も求められます(特に常駐案件)。1のみが求められる現場もありますし、2のみが求められる現場もあります。ただ、2のみを求められるの現場は稀です。

 

1. 高級派遣業

コンサルに理想を抱いて入社した人はギャップを感じるかもしれません。またプロジェクトらしいこと(企業買収、カーブアウト)をやっている場合は知的好奇心を満たされて、楽しいかもしれませんが、場合によってはコールセンターの対応/システム導入時の問題発生時の窓口/納品書作成/書類の配達準備等をやることもあります。正直、筋の悪いプロジェクトは多いです。ここで、こんなはずじゃなかったと感じる人は入社しないがいいです。もちろん例外はありますが、コンサル未経験の人(実績がない人間)がいきなり高度なことを任せられるはずはありません。上記のようなクソみたいなプロジェクトでパフォーマンスを上げて、より自分のやりたいことに近いプロジェクトにアサインしてもらうことを考えましょう。

 

2. 知見の提供者

大抵、知見の提供だけで終わるパターンはないです。レポートを提出して、それをプレゼンして終了という場合や経営会議に出席して意見提供だけ行う場合は純粋な知見提供業務だけですが、ほぼないです。BCGやマッキンゼーなどの戦略系ファームでも、戦略だけでもう稼げなくなってきたので、PMIだったりにてオペレーションにも入ってきています。なので基本、現場にどっぷり入って、クライアントの担当者と地味な作業を行いながら、専門的な知見を提供していくという業務がほとんどです。話はそれますが、昨今、企業の経営企画室等の戦略・管理部門にはBCGやマッキンゼー出身者であふれていますので、戦略は内部で構築できます。外部に依頼する場合は、主に1.高級派遣業と一緒で、自分たちのリソースがないから(またはめんどくさいか)です。

 

基本的に未経験でコンサルに入社した場合は高級派遣業から徐々に2の知見提供者に移行していくイメージです。なので、入社してからやる仕事は、本当に地味な作業ですが、マネージャー視点を持って、考えながら、素早くこなして行けば、自分のやりたい仕事につながっていきます。もちろん、自分のやりたいプロジェクトがそのファームにそんなに多くないという場合はありますので、それは入社前にリサーチが必要です。あと今後別の記事でも必要ですが、社内営業も必要です。

 

当然、コンサルをやる魅力もあると思いますので、なりたい人は現実を踏まえた上で入社し、ぜひ実力をつけて、活躍してほしいと思います。今度コンサルの魅力についても少し書いてみようと思っています。 

 

なんか気になることがあれば、いつでもコメントください。

宜しくお願い致します。